離乳食を与える時期
赤ちゃんに離乳食を与える時期というのは、実はアトピーの発症に関連があります。
昭和初期の頃というのは、離乳食を与える時期について厳しい制限があり、とくに食物アレルゲンとなる卵は生後8カ月目以降とされていました。
赤ちゃんを持つ親としては、なるべく早く離乳食を与える傾向があり、高たんぱくな食事をさせようとしてしまいます。
しかし赤ちゃんの消化能力というのは不完全であり、アレルギーを起こしやすい卵はなるべく遅く始めた方がアトピーを発症する確率を下げることができます。
とくに白身がアレルゲンとなりやすいのですが、初めは黄身に火を通した料理を与え、徐々に慣らせていく必要があります。
私の子供も生後数カ月のときに生卵をつけたすき焼きを食べさせ、唇が真っ赤になったのを覚えています。
卵アレルギーを疑い、その後しばらく卵料理は与えないようにしました。
今ではアトピーもだいぶよくなり、卵料理も美味しいとよく食べています。
個人的には食物アレルギーになりやすい食事は1歳を過ぎたあたりから与え始めてもよいと思います。
次第に量を増やしていき、皮膚に異常があった場合は一旦摂取しないようにします。
離乳食が遅いからといってもそれ程気にする必要はないと思います。
子供は黙っていても強く成長していくものです。
どんな離乳食がよい?
アレルギーの疑いのある赤ちゃんの場合、野菜のスープやおかゆから始めるとよいでしょう。
野菜はアレルギーになりにくい食物です。
また食べ物もあまり大きい状態で与えると、アトピーになりやすいと言われます。
普通、食べ物は歯で噛み砕かれ、胃で消化され小さく分解されます。
赤ちゃんは消化器管の働きが弱いため、大きいままの食べ物でもそのまま小腸に到達し、吸収されてしまいます。
分解が不十分なまま吸収された食べ物は体内で異物として認識され、アレルギー反応を起こします。
赤ちゃんに与える食事の大きさにも気を付けてみるとよいと思います。