アトピーの原因
アトピーの原因といっても、人によってさまざま異なります。
遺伝で素因を持っている可能性はありますが、それだけでは発症しません。
ではどのような原因でアトピーを発症するのでしょうか。
アトピーを発症する原因はひとつではありません。
さまざまな要因が絡み合って発症するのです。
食事は消化不良でアレルギー反応を起こす
よく赤ちゃんがアトピーを発症する原因は食べ物アレルギーであるといわれます。
赤ちゃんは胃腸が弱いですから、たんぱく質はアミノ酸に分解されません。
体内で異物として認識されてしまい、アレルギー反応を起こすわけです。
たんぱく質は、卵、牛乳、大豆などに含まれますが、これらは三大食品アレルゲンと言われるほど、アトピーの原因になる人が多いのです。
成長とともに発症しなくなるのは、胃腸が強くなり、これらのたんぱく質が上手に消化されるようになるからです。
しかし、たんぱく質は昔から摂取していたわけで、なぜ急にアトピーが増えたのでしょうか。
実はたんぱく質も過度に摂取しなければ、アトピーにはなりません。
食の欧米化に伴い、たんぱく質の摂取量が増えたことがアレルギー疾患を発症させるようになった原因なのです。
塩素によって破壊された細胞はアレルゲンの侵入を防げない
塩素は戦後、日本の水道水に投与されるようになりました。
塩素のおかげでバクテリアなどの細菌が繁殖せず、安心して水を摂取できるわけです。
しかし、塩素は私たち人間にとっても有害なものです。
塩素は飲用水や料理水として、私たちの体の中に取り入れられますが、塩素を含んだ水は胃や腸の粘膜を破壊します。
粘膜を破壊された消化器管は食べ物を上手く消化できずに異物を取りこんでしまいます。
また塩素は私たちの皮膚の細胞を破壊します。
そのため塩素で皮膚は乾燥します。
荒れた皮膚からもダニなどのアレルゲンは体内に侵入します。
体内に侵入した異物に対して、アレルギー反応を起こしてアトピーに発症するわけです。
ハウスダストは呼吸器や皮膚から侵入する
通常人間には免疫機能が備わっており、異物が侵入すると攻撃して無害化します。
アトピーに発症する人は、過度に免疫が働いてアレルギー反応をおこします。
ハウスダストによって喘息を発症する人も増えましたが、喘息もアレルギー疾患のひとつです。
ダニやホコリ、花粉などのハウスダストは口や鼻、皮膚から体内に侵入します。
とくにダニはアトピーの原因であることが多いと言われます。
ダニはダニたんぱくという成分を持ち、ダニの糞や死骸にもこの成分は含まれます。
ダニは人間の過ごしやすい環境で繁殖するため、ダニとは共生しているともいえます。
皮膚や消化器管の免疫機能の低下により、容易にアレルゲンを取りこんでしまい、皮膚炎を起こします。
ハウスダストは効果的に除去しましょう。
乾燥している皮膚は外部刺激に弱い
乾燥している皮膚は細胞に隙間が生じている状態といえます。
通常、人間の皮膚は保湿されていて、隙間なく細胞が並び異物の侵入を防いでいます。
これをバリア機能をいいます。
しかし年齢や偏食、運動不足、塩素などによって、皮膚は乾燥していきます。
乾燥した皮膚はバリア機能が働かず、外部刺激を受けやすくなっているのです。
アトピーは外部刺激に対して過剰に反応して発症します。
アトピーはかゆみを伴うため、皮膚を引っ掻くとまた細胞を破壊します。
そうすると痛んだ皮膚からはまたアレルゲンなどの異物が侵入するのです。
そのため乾燥肌を治すとアトピーは改善するといわれるのです。