ステロイドの副作用
ステロイドは抗炎症作用や免疫抑制作用を持っています。
アトピーの治療薬として処方されることが多いですが、ステロイドと聞くと拒否反応を起こしてしまう人も多いのではないでしょうか。
ステロイドは適切に使えば、有効な治療薬となります。
しかし使い方を間違えると、湿疹やかゆみがひどくなるリバウンドを起こします。
ステロイドによって、抑えていた炎症や免疫の働きが爆発するために起こります。
ステロイドは人間が持っている免疫機能を封じ込めてしまうため、皮膚にとってあまりいいものとは思えません。
それよりも体の持っている本来の免疫機能を強化する方がアトピー対策になります。
ステロイドは感染症の危険がある
ではステロイドにはどんな副作用があるかというと、まず皮膚萎縮といって、皮膚が薄く透けて見えるようになります。
これはステロイドによって、表皮細胞の増殖を抑制してしまうために起こります。
毛細血管が弱くなり、血管の周りの組織が萎縮して毛細血管拡張などが起こります。
他にもホルモンに影響してにきびや多毛が起こります。
また免疫力を抑制するため、細菌感染やウィルス感染を起こしやすくなります。
ステロイドの種類はさまざまあります。
適度な強さのステロイドを処方する必要があります。
適切なステロイドの使い方
通常2週間程度の服用なら、こういった副作用は生じないといいますが、急にステロイドを止めるとリバウンドなどの症状を発症するため、止めるタイミングが難しいという問題も指摘されています。
どうしてもステロイドを使わないといけないという方は、医師に相談して、適切な量を適切なタイミングで使用するようにしましょう。
また急にステロイドを止めるのも禁物です。
徐々にステロイドを減らし、完全に皮膚の湿疹などの炎症がきれいになったら服用を中止するようにしてください。
ステロイドを上手に止めるにはお肌の保湿を心がける習慣が大切です。
体質改善も並行して行い、体の自然治癒力を強化していきましょう。