温泉療法でリラックス
日本には温泉が多く、さまざまな病気の治療に温泉が使われることがあります。
温泉にも成分や効能もさまざまありますが、アトピーに効く温泉もあります。
温泉療法を続けてアトピーが改善したという方もたくさんいらっしゃいます。
入浴に期待されるリラックス効果
以前は皮膚疾患があると、入浴によってかゆみが出るという理由でシャワーが薦められていました。
しかし入浴はお肌を清潔にし、細菌を取り除くことが出来るので、積極的に薦められています。
また入浴には神経をリラックスさせる効果があります。
ストレスは自律神経に影響して、免疫力を低下させるので、ストレスの発散はあらゆる病気の予防に効果的です。
特に温泉ではリラックス効果と温泉に含まれる成分によって、皮膚の炎症やかゆみが抑えられるのです。
湿疹や炎症に効果があると言われるのは、アルカリ泉、放射線泉、単純炭酸泉などです。
しかしあまり温度の高い温泉はかゆみを悪化させますので、40度以下のお湯にゆっくり浸かることで血行をよくして皮膚症状が改善されるそうです。
温泉の殺菌効果でお肌を清潔にする
アルカリ泉の温泉は美肌の湯と言われ、お肌をすべすべにする効果があります。
また酸性の温泉にはお肌の殺菌効果があります。
アトピー肌は刺激に弱く、健康な人の皮膚よりも細菌が繁殖しやすいといわれます。
ジュクジュクしたお肌は細菌の温床なのです。
皮膚の常在菌には黄色ブドウ球菌がありますが、これらの細菌は皮膚のかゆみを伴い、引っ掻いてしまうとさらに悪化します。
あまり強すぎる刺激はよくありませんが、適度な刺激は皮膚疾患に効果的だそうです。
発汗作用で新陳代謝を活性化する
温度の高い温泉は悪化した皮膚には刺激が強く、皮膚を乾燥させてしまいます。
ぬるめのお湯に長時間入ることで発汗作用を促すことができます。
皮膚は汗をかくことで程よく保湿され、バリア機能を強くします。
皮脂膜は汗と皮脂が混ざって形成されるので、汗をかくことで形成された皮脂膜はお肌を守ってくれます。
また汗をかくことで皮膚の新陳代謝を活性化させ、ターンオーバーを促進します。
皮膚の細胞はおよそ1カ月かけて新しい細胞と生まれ変わるのですが、古い細胞がいつまでも角質に残っているとシミやシワの原因となります。
温泉療法を続けよう
温泉は心と体をリラックスさせ、人間が本来持っている自然治癒力を回復させます。
しかし温泉は一度や二度入っただけでは効果が期待できません。
一時的に炎症やかゆみはおさまっても、また再発するだけです。
温泉療法は継続的に通うことが大切です。
定期的に温泉に通うことも大切ですが、なかなか難しいです。
そういうときは入浴剤などを活用するのもおすすめです。