ラップ療法の有効性
アトピーの患部にラップを巻くという方法、実は湿潤療法とも呼ばれ、人間の体の自然治癒力を利用した治療法なのです。
若干荒療治のような気がしますが、ちゃんと理にかなっています。
患部が炎症や掻き壊しによって湿潤すると、細菌が繁殖していると考え、つい乾燥させたくなってしまいます。
しかしながら炎症部を乾かすと、細胞が死滅し、皮膚の再生力が衰えます。
患部がジュクジュクと浸出液を出すのは細胞増殖因子が傷を治そうと働いているからです。
そのため、患部にラップを巻くことで皮膚の乾燥を防ぎ、細胞分裂を促進します。
またラップを巻くことで肌が保護され、かゆみによる掻き壊しも予防することが出来ます。
ラップを巻く前に皮膚を清潔にした方が良いのですが、消毒をすることは避けた方が良いでしょう。
ラップ療法は人間の再生力を利用する方法です。
消毒は有害な細菌を死滅させるだけでなく、正常な細胞にまでダメージを与えます。
ラップ療法によってアトピーの症状が緩和したという方もいるようですが、誰にでも効果があるというわけではありません。
アトピーの症状は個人差がありますし、タイミングによっては悪化させることもあります。
ラップ療法を試してみるのは良いですが、症状が悪化するようなら止めた方が良いでしょう。
経済的にも優しい方法なので、やってみる価値はあると思います。