喘息でうつ病を併発する
喘息とうつ病は一見関係のない病気だと思われるかもしれませんが、喘息とうつ病を併発している患者は多いものです。
これには喘息によるマイナスの精神的作用が影響しているものと思われます。
喘息で恐ろしいのは発作です。
発作が一度起きると、また発作が起きることに怯え、恐怖を抱くようになります。
常に発作のことを考えてしまい、不安とストレスが溜まります。
このような緊張状態が続くと、脳内ホルモンの分泌にも異常をきたすようになります。
脳内ホルモンにも色々な種類がありますが、直接的にうつ病を発症させるものにセロトニンがあります。
セロトニンは平常心を保つために必要な脳内ホルモンであり、極度の緊張状態が続くと、その働きが鈍っていきます。
セロトニンの不足は強迫観念を生み、自殺にも繋がるとされ、当然うつ病を発症させる原因ともなります。
実は抗うつ剤もセロトニンの分泌を促進するような作用があるのです。
セロトニンを不足させないためには、規則正しい生活、適度な運動が必要になってくるのです。
しかし喘息による睡眠障害や運動の禁止といった状態が続くと、嫌でもうつ病のリスクを高めるでしょう。
心を前向きに保つためには普段から体を動かすことが大切です。
外に出て太陽の光を浴び、活動的になってくると喘息に強い体になり、精神的にも良い影響があります。
何も激しい運動をする必要などありません。
体を適度に動かすことで気分も紛れ、楽しい気持ちになるので、セロトニンも分泌されるようになります。
セロトニンの分泌は精神を落ちつけて、安眠を誘う効果もあります。
まずは適度な運動を心がけてみましょう。