喘息は低気圧に注意せよ

喘息は季節の変わり目や台風が接近する時期に症状が悪化する人が多いようです。
これには気圧の変化が深く関わっており、血管の収縮や膨張を引き起こすことが原因とされています。

専門家の中には気圧の変化は喘息に関係がないという方もいるようですが、梅雨の始まる5月頃や台風の接近する9月頃は病院を受診する喘息患者が多いのは事実です。
この時期は風邪をこじらせて喘息を悪化させるという見解もあります。

風邪も喘息の引き金になるので、十分セルフケアを心がけるようにしましょう。
さて、喘息と気圧の関係ですが、何故気圧が低下すると喘息の症状がひどくなるのでしょうか。

これには低気圧により、血管が膨張するという説が有力です。
血管の膨張は気管支の粘膜に血液成分を分泌させ、炎症を悪化させると言われています。

あるいは低気圧によって空気中の酸素が少なくなることが原因であるかもしれません。
喘息は気道が狭くなっていますから、十分な酸素を肺に届けることが出来ません。

また酸素の薄い状態が続くと、体の自律神経が副交感神経優位になるという説もあります。
要は酸素が薄い状態ですから、活動するような状態ではないと体が判断し、副交感神経優位にスイッチが切り替わるのです。

副交感神経優位の状態とは、人間がリラックスしている状態をいいます。
自律神経がこの状態になると、喘息の症状がひどくなることがあるようです。

というのも交感神経が優位の状態だと気管支を広げる作用が起こり、比較的呼吸が楽に出来ます。
逆に副交感神経優位の状態ではこのような作用がありませんので、喘息がひどくなるということです。

夜中から朝方にかけて症状が悪化する原因も自律神経によるものだと考えられます。
つまり気圧の変化による喘息への影響を受けないためには普段から自律神経を鍛える工夫をすると、低気圧も恐れるに足りないというわけです。

自律神経を鍛えるには適度な運動とバランスの良い食事に尽きます。
特に腹式呼吸も良いとされていますから、ヨガやストレッチなども効果があるでしょう。

自宅で簡単に出来るエクササイズで自律神経を鍛える事も出来ます。

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