喘息といびきの関係

喘息持ちの子は夜中にいびきをかくことがあります。
これは元々気道が狭かったり、炎症によって空気の通り道が狭くなっていることが考えられます。

正常な人であれば気道の広さが十分にあり、呼吸をしていてもほとんど音はしません。
喘息の人は空気が気道を通るときに振動して喉や粘膜が震えて音が生じます。

ヒューヒュー、ゼーゼーといった喘鳴が出るのも同じ原理です。
なお鼻いびきの場合は喘息というよりも、アレルギー性鼻炎などが原因で鼻の空気の通り道が狭いことで起こります。

一方で喘息の場合は気道が狭いことで音が鳴ります。
見分けるコツとしては、口を閉じても音が鳴るようであれば、鼻いびきです。

逆に音が鳴らなくなるのであれば、気道が狭いことが原因で起こるいびきでしょう。
よく中年の男性や女性がいびきをかくのは、顎周りに脂肪が付いており、同じように気道が狭くなることで大きないびきをかきます。

心配なのはよく言われる睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる病気です。
肺に十分な酸素が送り込まれないため、十分な睡眠が取れず、昼間に眠気を生じたり、意識を失う恐れもあるからです。

脂肪によっていびきをかく場合は対策が異なりますが、喘息の場合も吸入ステロイドなどの薬を使って気道を広げることでいびきが収まるようになります。
また寝る姿勢ですが、仰向けよりも横向きの方が気道が確保しやすく、いびきもかきにくいと言われます。

また枕の高さを調節して気道を広く保つ工夫をするのも効果があるので、やってみてください。
たかがいびきですが、十分な酸素を取り入れて安眠することも自律神経を正常に保ち、喘息の克服に効果があります。

スポンサーサイト

スポンサーサイト

inserted by FC2 system