和食が良い理由
ここ数十年で日本人の食生活は大幅に変化してきました。
欧米食中心の生活になったことがアトピー患者の増加と関係していないとは考え難いものです。
以前の日本人が食していた和食には野菜や果物、納豆や味噌などの発酵食品が食膳に並んでいたものです。
しかし現代においてこういった食材は減ってきています。
アレルギーの改善に除去食を推奨する前に食事内容の見直しを検討した方が良いでしょう。
もちろんアレルゲンは避けなければなりません。
しかし臭いものに蓋をするという方法よりも、積極的に体質を改善して、アレルゲンに負けない体を作るべきだと思います。
特に除去食では成長期の子供にとって、必要な栄養素が不足してしまうかもしれません。
アトピーにお悩みの方、アトピー予防をしたい方は是非和食を食べるようにしましょう。
アトピーを治すための食事の基本はお肉を減らして魚を食べること、野菜や果物を食事に取り入れることです。
お肉などの動物性たんぱく質は消化に悪く、腸壁を傷つけて未消化のたんぱく質の侵入を許します。
また腸内の悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させます。
一方魚に含まれるEPAやDHAという成分はアレルギー症状の緩和に効果があるとされています。
しかし魚アレルギーとなると話は別です。
また野菜や果物にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、皮膚細胞の正常化、代謝の向上といった効果があります。
日本が欧米食中心の生活を送っている間に、逆に欧米では日本食への見直しが始まっています。
日本食は健康に良い、ダイエット効果があるなど、日本食ブームが起きています。
今こそ和食への考えを改め、日本古来の食事に目を向けるようにしましょう。