清潔すぎるのもよくない
現在の生活環境は一昔前から比べれば、格段に衛生的になったと思います。
上下水道も完備されているし、公共サービスも充実しています。
テレビや雑誌でも連日報道され、私たちの身の回りに存在する細菌に対する知識も増えました。
衛生環境に関する高い意識を持つ人も増えたのではないでしょうか。
以前O-157という大腸菌によって子供たちが被害にあった事件がありました。
その報道によって細菌は怖いものだという意識を持ったものです。
砂場にも大腸菌がいるということも分かり、砂場で遊ぶ子供が減りました。
最近では外で遊ぶ子供の姿もあまり見かけません。
子どもの遊べる場所が減ったというのもありますが、それを望まない親がいるのも事実です。
外で遊ぶことは子供の健康にとってとてもよいものです。
外でお日さまの光を浴び、自然の空気に触れ、汗をかくことは子供の健全な成長に寄与します。
また雑菌に触れることで免疫力が強くなります。
清潔すぎる環境は子供の免疫力を下げ、アトピーを発症させる原因となってしまいます。
衛生仮説という言葉がありますが、上下水道の完備や予防摂取の普及により、感染症のリスクは大幅に減少しました。
それはそれでよいことだと思いますが、細菌から守られ過ぎている人間は弱くなります。
ちょっとしたことで風邪を引き、すぐお腹を壊すというように免疫力が低下しています。
アトピーが増加してしまったのも、衛生的すぎる環境が原因の一つであるかもしれません。
赤ちゃんは放っておくと、部屋の中をはいずり回り、色々なものを口にします。
当然雑菌を体内に取り込んでしまうこともあるでしょう。
しかし雑菌を取り込むことによって、免疫が出来ていくのです。
過度に雑菌を取りこんでしまうのも考えものですが、多少は目をつむりましょう。