ビオチンはアトピーに効く?
ビオチンとはビタミンHとも呼ばれ、かなり昔から湿疹などの治療に使われているものです。
実はこのビオチンはアトピーにも有効な効果があるのではないかといわれており、ビオチンを投与したことでアトピーが改善したという例もあるようです。
アトピー患者の方はビオチンが不足しているといわれます。
ビオチンが欠乏するとアミノ酸やブドウ糖、脂肪酸などの代謝が阻害され、免疫機能や皮膚細胞の生成に異常をきたすそうです。
アトピー患者によく見られる引きこもりやうつ状態もビオチンの投与によって改善されたとの報告もあります。
ビオチンはいろいろな食品に含まれているため、偏食を続けたり、特異な体質でなければ不足することはありません。
なんらかの原因でビオチンが不足しているのであれば、ビオチン欠乏症といってアトピーによく似た症状があらわれるケースもあるそうです。
欧米では粉ミルクにビオチンを入れて、皮膚炎の発症を予防しているそうですが、日本では許可されていません。
このことが乳幼児がアトピーにかかる子が日本に多い原因であるかもしれません。
ビオチンは薬としては比較的安全な部類に入るので、アトピーがなかなか治らないという人も試してみる価値はあるかもしれません。
ただしビオチンの投与にはお医者さんに適切な判断を仰いでみてください。