亜鉛不足とアトピーの関係
最近はダイエット志向の人が増加し、亜鉛が不足している人が急増しています。
亜鉛はミネラルの一種であり、皮膚を健康な状態に保つには不可欠な栄養素です。
そのため亜鉛が不足すると、アトピーになる可能性は高くなります。
亜鉛は老化の原因と言われる活性酸素を除去する酵素の重要な構成要素です。
アトピーは過剰な免疫反応によって発症しますが、この反応が起こると体内で活性酸素が大量に発生します。
亜鉛が足りないとこの活性酸素の発生を抑制できないため、皮膚の老化や炎症を起こします。
また亜鉛は細胞の再生を促進し、新陳代謝を活性化させる効果もあります。
つまり亜鉛が不足すると皮膚細胞の再生力が低下し、傷ついた皮膚はいつまでも修復されません。
この他にも亜鉛は重要な働きをします。
亜鉛は胃酸やたんぱく質の分解酵素を生成する手助けをする役割も持っています。
そのため、亜鉛が不足すると、たんぱく質の消化能力が落ちてしまいます。
消化力が落ちるとたんぱく質はアミノ酸に分解されずに体内に吸収されるため、免疫機能は異物と認識し、アレルギー反応を起こしやすくなります。
このように人間の生命活動の維持に重要な働きをしているのですが、何故亜鉛が不足してしまうのでしょうか。
先ほども申し上げたように、ダイエットも原因のひとつと考えられるでしょう。
その他にもストレスやたんぱく質や脂質の過剰摂取、インスタント食品や加工食品、アルコールの大量摂取も考えられます。
どれも現代人の生活に当てはまることばかりです。
亜鉛は肉や魚、穀物類や野菜など通常の食事をバランスよく摂取していれば不足することはありません。
またこれらの食材をバランスよく摂取していても、ダイエットなど過度な食事制限をしていれば十分な栄養は摂れないでしょう。
亜鉛は普段の食事から摂るのが一番ですが、どうしても不足するようなら青汁など代用してみるのも効果的です。
青汁はミネラルが豊富です。
また農薬のついた野菜も避け、無農薬の野菜を摂取するのもおすすめします。
農薬や食品添加物などはものによってはアレルゲンとなるものもありますし、免疫機能を混乱させてしまいます。